2016年01月21日

楽器について

<いくらぐらいするの?>

★超〜激安フルート:9千円台から
→主に中国・台湾・東南アジアが主産地で、寿命は2年以下。壊れた場合の修理は不可。強引にやってもらうと楽器の価格以上の費用がかかります。これらの理由は文末および「激安楽器のこと」をご覧ください。

★国産の初心者用:5万円台から
→寿命は3〜5年。大事に使って7年、奇跡的に10年。手ほどきのために作られた鳴りやすい楽器です。音色作りには向かないそうです。材質は洋銀で、軽くて丈夫ですが、腐食しやすい欠点があります。

★頭部管銀製:15〜20万円ほど
→設計がしっかりしているので、手入れをきちんとやれば一生使えます。本体は洋銀なので、汚れ(皮脂)はきっちりふき取るのがポイント。

★管体銀製:30万円ほど
→総銀は高い、だけど銀の楽器は持ちたい・・・という要望に応えて作られたモデル。メカニズムが洋銀製で価格を抑えていますが、響きに一体感がないため、音づくりに限界があります。この楽器を持ってしまうと、結局買い替えという末路をたどるので、かえって高くつきます。

★憧れの総銀製:40万円〜
→プロも使っているモデルですが、最初は重くてつらいと思います。吹き込むほどに自分の音になってゆく魅力を最も感じ取れます。完全ハンドメイドになると100万を超えてしまう場合もありますが、音色、音質、品質は格段に向上します。

★煌びやかな金の楽器:時価(笑)
→金のフルートといっても部分的に銀を使っていたり、24金製(900万!)だったり、いろいろあります。9金でも100万は覚悟です。金の純度が低いと軽快な音が、高いと重厚な音がします。盗難保険は必須です。

★ベンツが買えちゃう!プラチナ製:500万円
→とにかく重いです!プロでも苦労する楽器です。音はパワフルです。

★素朴な音が魅力の木管フルート
→ハンドメイドのみ。100万以上はしますが、外径が太く持ちやすいという利点もあります。木は湿度変化に敏感なので、手入れをしないと割れてしまいます。

最初から高価な楽器を持つと、何よりもその重さで疲れてしまうと思います。初めての方は、国産の初心者用か頭部管銀製の楽器をおすすめします。

<どうしてこんなに高いの?>

フルートの重さは500グラム程度。金で600グラムを超えてきます。プラチナになると、少年野球のバットを持って吹いているようなものです。貴金属の相場を考えれば、こういう価格になってしまいます。これよりもちょっと割高なのは、よい音を出すための職人さんの技術料と考えてください。細かい部品の素材にこだわったり、それを一つずつ削りだしたり、組み立てたりする手間。音を出す頭部管というフルートの命の部分への技術。実に大変な作業なんです。過当割引のツケは技術に跳ね返ってきますから、新品で5万以下の楽器は何かしら疑うべきだと思います。

<通信販売やオークションで購入することをお考えの方へ>

これは楽器のことをよく知らないと大変なことになります。初心者は絶対に一人で購入、入札しないでください!大手楽器店のオンラインショップでは選別済みですが、保証のことなどをきっちり話をしないと苦労します。返品は基本的にできないものと思ってください。
(一部のオンラインショップや実店舗では、扱い方についてはDVDでの説明しかなく、ジョイントがきつい場合「お客様の取り扱いがよくないから」と修理交換返品を渋るケースもあります)

それからやたらに安いフルート(5万円未満)の場合、独自の構造仕様になっていて、いざトラブルが発生した時はこの発売元に問い合わせないと修理不能ということもあるそうです。もちろん、発売元がある日突然消滅することもありえますから、できれば手を出さないことです。
また、オークションでも大変多くの楽器が出回るようになりましたが、「オークションマニア」といってローンで新品を購入し、それを即座に出品している人も中にはいます。結果的に楽器店で買うよりも高くつくことがありますから、十分注意の上交渉してください。

<材質や値段による音の違い>

金だから、あるいは銀だから「良い」というわけではありません。結果的には、音質は個人の好みで決まるということです。現在でも洋銀ハンドメイドという楽器は存在しますから、洋銀=初心者用という図式は絶対ではありません。かのマルセル・モイーズも洋銀を好んで吹いていたといいます。音質は材質だけでなく、設計や構造によっても変わってきます。また、「リングキイは上級者用」というのも迷信です。これについては書き出すときりがありませんので、ここでは割愛します。

一般的に、材質によってはこんな特徴があります。

*洋銀製=明るくて軽快な音
*木製=素朴で暖かみのある音
*銀製=軟らかくて深みのある音
*金製・プラチナ製=きらびやかで大きな音

なお、モデルタイプ(ライン生産)とハンドメイド(受注生産)では当然違いが出てきます。モデルタイプは大量生産ゆえ、あたりはずれが生じてしまいますから、必ず選別が必要です。購入するときは必ず先生や熟練者を伴って行ってください。
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posted by NS at 16:15| Comment(0) | 楽器の話
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